父から譲ってもらったデニム

今日はスタッフの穿いているデニム事情をちょこっと。最近はもっぱらODP003を穿いていたのですが、今日は父が数年穿いてくれたRESOLUTE 711を穿いています。 2、3年仕事で穿いてくれていて、ついにサイズが苦しくなってしまい、身長がほとんど変わらない私が譲り受けました。サイズも近いし足の形も似ていてなんだか親子だなぁ…と思っていましたが、デニムを穿いてみるとやっぱり違うなとも感じました。 腿だけがしっかり落ちていて膝下はほぼ色落ちがしていません。私より父の方が膝の位置が高かったようで(悔しい)、私の膝の上あたりまでしか色落ちがしてなくて、膝下が長く見えるので足長効果でうれしい。笑あまり沢山は洗っていなかったらしく、メリハリがすごいかったのですが、私が洗いまくり色味も落ち着いてだいぶ馴染んできた感じがします。 膝下は未だ毛羽立ちがかなり残ってます。 ヒゲもボタンのアタリもしっかり。ベルトも父から譲り受けたもの。こちらは使いすぎてループも切れたりボロボロです。お気に入り。 靴下はやっぱりデニムソックス。こちらの靴下2年ほど穿いてもまだまだ現役。とはいえ新品と比べると糸が毛羽立ってきてますが逆に履き心地が良くなった気がします。 篠原テキスタイルのデニムソックス、カラーネップがどんな靴とも合わせやすくてちらっとカラフルなネップが見えたときに嬉しいので一番お気に入りです。このネップは結構個体差があって、カラフルが強いものと薄いもの。私が穿いているものは結構薄めなのでよく見るとネップが見えるという感じです。こちらのデニムソックス、もうすぐ新作ができます。お楽しみに。 デニムは自分の穿き込んだ色落ちのほうが身体に馴染んで良いということもありますが、人から受け継ぐのは違う自分になれたみたいで楽しいです。お客様とお話していると、家族からデニムを譲り受けたことがきっかけで好きになったという話も聞きます。素敵~!逆にご自身のお子さんへ受け継いでもらいたいという方も。 この父から受け継いだデニムは私が責任を持って一生穿きます!どうか太りませんように。

2023-07-14T16:29:38+09:002023. 07. 14|

尾道デニムにあるコミュニティのはなし

今日は、オノミチデニムショップの店長キョーちゃんに付いて、タカシと一緒に初デニム回収に行ってきた。 尾道を出発して、瀬戸田、向島、浦崎、松永、東尾道を回って尾道商店街に戻るコースだ。しまなみ海道の橋を渡り、フェリーに乗り、海沿いの道を走る、瀬戸内海満喫ツアーのような1日。 デニムショップでは毎週金曜日が「デニム回収日」で、プロジェクト参加者さんが1週間はいたデニムを回収すると同時に、交換で洗いたてのデニムを渡す。そうやって、一年ほどはいてもらったデニムが「リアルユーズドデニム」となって販売される。 行く先は、カフェ、柑橘農家、漁協、ラムネ製造所、自動車修理工場、蒲鉾屋などなど… そこで出会う人々こそが、人気のユーズドデニムの立役者ということになるのだが、はじめましての私は会話に乗れたり乗れなかったり…だけどキョーちゃんは、それはそれはみんなに可愛がられてて、先々で「あれ売れたよー」とか「この色落ちいいね」などデニム談義に花が咲き、はたまたおばあちゃんのお家でジュースを呼ばれながら昔の武勇伝を聞いたり、おじちゃんから野菜をもらったり、農家さんから夏みかんをもらったり…そうしてその場は笑いが絶えない。 このプロジェクトは、デニムというツールを通して行われている一つのコミュニティ形成でもあるということが、よくわかる。これがあるからこのプロジェクトは、特別で価値があるのだ。 かくして、オノミチデニムのユーズドは作られていく。尾道で働いた人たちの働いた時間を写しとって。毎週交わされる会話や笑いの中で少しずつ表情を変えながら。 一本のジーンズにこれだけ物語があることを店の人間が知っているから、買うひとに伝えることができるのだ、と、改めて思う。 さて、それに加えて今日は、お店のスタッフ、ミクちゃんの最後の出勤日でもあった。もうすぐ北アルプスに旅立つ彼女に励ましの言葉をかけようと、参加者さんや商店街の人たちがたくさん来てくれてて、寂しさもありつつもミクちゃんが愛されてたことと、尾道の人情味溢れまくってることが、なんだか嬉しい最後だった。 ミクちゃん、がんばれー!また尾道来てね。 [...]

2023-07-09T16:40:00+09:002023. 07. 09|

尾道デニムたちの個性的な「ヒゲ」に注目

デニムの顔といえば「ヒゲ」ヒゲとは太ももの上にできるシワによってできる色落ちの濃淡のこと。くっきり出ているものも出ていないものもそのデニムの個性。穿いた時の印象もここでぐっと変わります。尾道デニムではお仕事ならではのヒゲの付き方はもちろん、その方の体型や習慣、穿いている時間やサイズ感(緩めに穿くかぴったり穿くか)など、様々な要因によって仕上がりに個性が出ていることがわかります。今回はそんな「ヒゲ」にフォーカスして尾道デニムたちを見比べてみていきたいと思います。 RESOLUTE 710 職業履歴:歯医者 職業履歴:イラストレーター 職業履歴: 小学校の先生 職業履歴: 庭師 RESOLUTE [...]

2023-01-08T12:17:01+09:002023. 01. 08|

尾道デニム写真集  page 51 ~牛飼い~

2023年1本目の尾道デニム写真集は、黒毛和牛を育てる牛飼いさんが育てたデニムのご紹介。 LOT No. 11398職業:牛飼いMODEL:PJ001サイズ:W 87cm / L 73cm (W34/L30)price:¥42,000+tax穿き込み期間:約1年半 主に肉用として出荷するために黒毛和牛を飼育しています。前沢牛という少しマイナーなブランドの牛肉として店頭に並んでおり、子牛の出産から肉用として飼育して出荷までを一貫して行っております。このデニムは牛の世話や田んぼ仕事等をするときに着用してくださっていました。 [...]

2023-01-07T17:19:52+09:002023. 01. 07|

ODP003の色落ち(1か月/6か月の経年変化)

こんにちは。今回はODP003の色落ちの経年変化について紹介したいと思います。 デニムプロジェクトスタッフが6月から約5か月穿き込んだものと、鉄工所の方が11月から約1か月穿き込んだものを2本紹介いたします。 まずは鉄工所の方が穿き込んだODP003 職業履歴:鉄工所 / 穿き込み期間:約1カ月(週6,7回着用) / 洗濯方法:週に1回 専門の工場で洗濯、毎回乾燥機(洗剤はONOMICHI DENIM洗剤) [...]

2022-12-24T12:58:33+09:002022. 12. 17|

誰でもデニムプロジェクトに参加できる!ONOMICHI DENIM PROJECT参加権の紹介

尾道の町で暮らす人たちが実際に穿くことで完成する、尾道デニムプロジェクトのデニム。実は尾道に住んでいなくても、プロジェクトへ参加することができます! 尾道デニムとは尾道デニムは尾道の町の漁師や大工・農家・住職など様々な職業の方々に約1年間ワークパンツとして穿いてもらうことでユーズドデニムに育てるという方法で作られています。機械加工では作り出すことのできない、仕事や日々の生活の中で刻まれたシワや自然な色落ちなどの個性があり、尾道デニムはすべてが1点もののデニムです。 尾道デニムは、尾道の町で暮らし働く方に穿いていただき、1人につき2本のデニムを【穿く→回収】【配布→穿く】を毎週交互に繰り返し、回収したデニムは専門の工場で洗います。これを毎週、経年変化を確認しながら繰り返すこと約1年で完成となります。 デニムプロジェクト参加時に押すシリアルNo. 尾道デニムプロジェクトに参加するには尾道デニムプロジェクト(ODP)参加券 価格:¥1,000(税抜き)尾道以外からもプロジェクトに参加できる委託販売システム。 デニムと尾道デニムプロジェクト参加券を購入するRESOLUTE710/711もしくはPJ001と一緒に尾道デニムプロジェクト参加券を購入します。シリアルNo.をデニムにスタンピングプロジェクト参加の証明としてシリアルNo.をデニムのポケット裏にスタンプします。デニムをしっかり穿きこむ育ったデニムを尾道デニムショップへ預けるかっこよく育ったデニムを尾道デニムショップにお持ち込み、もしくは送っていただき査定後に委託販売を開始します。※当店への送付の際の際の送料はお客様のご負担となります。あなたの物語をお伝えしながら、大切に販売されます。販売成立、金額の70%があなたのもとへデニムの販売が成立したら、そのデニムの販売価格の70%があなたのもとへ入ります。あなたの物語は次の方へつながれていきます。 委託販売でお預かりしたデニムは、尾道デニムショップであなたの物語をお伝えしながら大切に販売されます。販売価格は尾道デニムと同様に査定で決定します。(税抜き26,800円~48,000円)その際にどんな時に穿いていたかデニムとのエピソードをお聞かせください、販売価格の70%がオーナーに入る仕組みとなります。 販売価格デニムの状態によってSからGまでの7ランクに振り分け。ランク付けについては、デニムの色落ち、アタリ感、汚れ等全体的なバランスをチェックし、SHOPスタッフが査定をいたします。S:¥48,000A:¥42,000B:¥38,800C:¥35,800D:¥32,000E:¥29,800G:¥26,800 ※すべて税抜き払い戻し金額販売価格の70%例:販売価格¥35,200(税込)のデニムが売れた場合、→払い戻し額¥24,640(税込)清算方法販売後お客様へご連絡し、店舗よりお振込み ※委託販売お預かりの際は、専門工場での洗濯・乾燥代として550円(税込)を頂戴いたします。 委託販売へ出す際の詳細な流れはこちらをご覧ください。>> [...]

2023-10-16T18:28:26+09:002022. 09. 18|

尾道デニム写真集  page 50 ~僧侶~

本日は長崎より届いた委託販売のデニムをご紹介。 今回で3本目となる”僧侶”デニムが完成しました。これまで、RESOLUTE710、PJ001と計2本のデニムを作って来られ今回はRESOLUTE711。太めのシルエットの711はこれまでよりは少しやわらかい色落ちに。 LOT No. 11318職業:僧侶MODEL:RESOLUTE 711サイズ:W 76cm / L 77cm [...]

2022-08-18T20:17:28+09:002022. 08. 18|

大工さんが穿き込み中のデニム

約半年間穿き込まれた大工さんのデニムがすでに迫力満点。完成前ですが経過報告としてご紹介させてください。(※今回ご紹介する写真は全て工場での洗濯前のものです。) 最近自宅を自らの手で建てられた大工さん。このデニムを穿き始めた時期はお仕事が終わってから、夜な夜な自宅の作業をして相当しんどかったそう。それでも、こだわりを詰め込んだ大切なお家が完成した時の喜び、つらかった日々も含め大事な思い出が詰まっています。普段の仕事ではすることのない、クロス屋さんや左官さんの作業もしていたので、今まで育ててきたデニムとは一味違う色落ち。今後のデニムでこのような色落ちになることはなさそうです。 膝の穴もポイント。腰が痛いのでどうしても膝を突いてしまうそう。 左官作業をしていたときについた水性のアクリル樹脂。これは洗っていくうちに落ちてしまうかもしれません。わざとつけようと思って着くものでもないので、ぜひ残っていてほしいなぁというのが本音です。笑 お尻の部分は道具入れで擦れた跡。道具を入れて重くなればなるほどアタリがしっかりついてくるそう。 そして衝撃の毎日洗濯してこのハチノス。汗をかいたり砂誇りで汚れることも多い現場なので毎日洗濯しないと次の日穿けたものじゃない…ということで、専門工場の洗濯に加え毎日自宅で洗ってくださっているそう。洗わず穿き続ければハチノスが出来るという定義が、この大工さんによって壊されました。どれだけのお仕事をしているのか思わず感じてしまいます。 完成まで残り数か月。デニムの酷使具合で行けばナンバーワンを争える大工さん。これからどんな仕上がりになっていくのか、、乞うご期待です。

2022-08-07T15:32:15+09:002022. 08. 07|

<PJ001>レングス34 inchサイズが登場!

尾道デニムプロジェクトのオリジナルデニム「PJ001」。登場から早4年ほど経ち、数多くの職人さんやお客様に愛されているデニムですが、今回からレングス34インチのサイズが登場です! レングス34サイズのあるデニムは取り寄せ商品になっていたり、足の長い人たちにとってなかなか選択肢として選びにくく、一番長いものでも足の甲にかからなかったりします。 かくいう私もPJ001のウエスト30インチ・レングス32インチを育て始めてちょうど1年、毎週洗濯していただいているのでめちゃくちゃ縮みまして、いわゆる”ノークッション”の状態。これはこれで良いんですが、、ラフすぎる。 そう思っていた矢先のレングス34サイズ追加。5cm長くなると足元にゆとりがでてコーディネートにも幅が広がりそうです。 サイズ表についてはこのようになりました。穿いてみた際にはまたInstagram等で写真を上げようと思います! PJ001が生まれた歴史や、詳細についてはこれまでの記事でも紹介しておりますのでぜひそちらもご覧ください!とくにPJ001徹底解説は、製品のこだわりがたくさん詰まっていることを感じさせてくれる記事になっておりますので是非!(私が書きました) https://www.onomichidenim.com/archives/15937 今回で38サイズ展開となりました「PJ001」、この機会にぜひ試してみてはいかがでしょうか? お買い求めは尾道デニムショップ店頭、もしくはONLINE SHOPからどうぞ! [...]

2022-06-16T15:32:09+09:002022. 06. 16|

オリジナルワークパンツ第3弾『ODP003』予約販売スタート。こだわり徹底解説

“働く人”にとって最高のデニムとは?“働く人”のリアルな声から生まれた本物のワークパンツ、ODPシリーズの第3段『ODP003』が遂に完成いたしました!今回はその"ODP003"について詳しくご紹介していきたいと思います。 まずはシルエットから。股上は深めで、ヒップ、腿ラインから裾までがゆったりとしたシルエットです。太いだけではなくきれいなシルエットラインで足長効果もあります。作業中には身体の動きを妨げず、無駄な力を使わず穿くことが出来ます。しゃがむことも楽ちん。何も気にせず、さくっと穿くことが出来てすごくいいです。 100年前のアメリカやヨーロッパの作業員のようなフィッシャーマンのような、日本で言えばニッカポッカのような、THE ワークパンツというシルエットで気に入っております。RESOLUTE711やODP001よりもゆったりしています。 そして最大の特徴は膝や腿のダメージを防ぐためのダブルニー仕様になっていること。腿から膝にかけて生地が2重になっています。様々な業種の方にデニムを穿いていただいて、共通するポイントとして膝の擦れによるダメージ。長く穿いていると膝を突いて穴が開いてしまったり腿が裂けてしまったりすることが多くありました。お客様からもリペアの依頼も何度も受け、ここをなんとかしたいなぁとずっと考えていました。生地を純粋に分厚くするだけだと重たくて穿きづらさが出てしまいますが、ダメージを受けやすい部分だけ補強することで無駄なく機能的に。何より生地がいいから違和感なく丈夫に穿けるんです。生地についてはのちほど… 全体のステッチはカーキ色で落ち着いた雰囲気。ダブルニー部分のステッチは同系色のネイビー。ダブルニーでも強すぎない印象です。このネイビーの糸はコアヤーン糸を使用しているので丈夫で切れにくく、デニムの色落ちと共に退色するので、穿き込むほど良い風合いを楽しめます。 そして一番のポイントは生地。通常のデニムは3/1の綾に対してこちらの生地は2/1綾で織られています。11oz(オンス)と軽く柔らかい生地ながら耐久性があり、ワークウエアとしても最適な穿きやすさです。この2/1の綾の生地が作られたのは今から100年ほど前。当時、機能的で丈夫な生地として開発され、カバーオール、ペインター、オーバーオールなどのワークウエアに多く用いられました。 通常のデニムは3/1の綾です。3/1の綾は経糸3回緯糸1回2/1の綾は経糸2回緯糸1回、下の図のように織られています。緯糸を通す回数が増えるのでより頑丈に。 薄手だけどヘタっている感が無く、本当にいい生地。ダブルニーでもごわつくような違和感はなく最高の穿き心地です!オールシーズン穿きやすいのも嬉しい。 PJ001と比べると織り目の違いが良く分かります。(上がPJ001、下がODP003)ODP003の2/1綾の生地の方が目が細かいですよね。緯糸は白ではなくグレーなので裏地が黒っぽくなり落ち着いた雰囲気になります。色落ちに関しては適度な縦のムラが出て昔ながらのワークパンツの色落ちになっていくと思います。3/1の綾織りとはまた違った雰囲気を楽しんでいただけます。 [...]

2022-06-16T15:32:55+09:002022. 06. 09|

PJ001徹底解説! pt.1 ~デニム生地とディティールについて~

ONOMICHI DENIM PROJECTのジーンズとしてすっかりお馴染みになったオリジナルデニム、PJ001。 これまでばらばらと解説記事が出されていきましたが、今一度PJ001とは何なのか?どういったデニムなのか?穿いた時のシルエットは?細かいディティールは?そもそもなぜ生まれたの?こういった疑問を解決できる記事を全3部にわたって書き記していこうと思います! イマイチどんなデニムかわからなかった方も、すでにPJ001をお持ちの方も、これを読めば疑問も解決!もっと愛着がわく!わくといいな!な記事になっておりますのでお付き合いくださいませ! 目次(クリックすると移動します)どんな生地を使っているのか経糸・横糸織セルビッジカラーディティールウエスト・股上ステッチ・縫製糸ポケットパッチサイズ展開 デニム生地 まず一番大事なところについて説明せねばならんでしょう。デニムの要、「生地」についてです。 経糸・緯糸 経糸は、国内で整経された6番手のリング糸を下染めした茶綿をベースに、ロープ染色法で繰り返し染め上げた経糸になります。 [...]

2022-02-25T17:42:35+09:002022. 02. 20|

尾道デニム写真集 page 49 ~デニム工場~

LOT No. 464A職業:デニム工場MODEL:RESOLUTE 710サイズ:W 68cm / L 68cm (W27/L29)price:¥38,800+tax デニム生地生産量は国内トップシェアを誇り、その品質は日本はもとより海外からもその実績を高く評価されるデニム生地メーカー「カイハラデニム」の工場で働く方のデニムをご紹介。尾道デニムのオリジナルデニムの生地たちもカイハラさんで生産されたものです。 [...]

2022-01-23T17:12:04+09:002022. 01. 16|
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