プロジェクトの立ち上げ

「観光を手段に事業と雇用を創出する」ことを目的に
設立した会社、DISCOVERLINK Setouchi。

その事業のひとつとして2013年1月に、
「尾道デニムプロジェクト」を立ち上げました。
尾道が位置する備後地方のデニム産業の魅力発信と産地の活性化、
尾道のまちの魅力を世界に発信することを目的に
プロジェクトはスタートしました。

デニム産地の備後地方

広島県福山市では江戸時代より綿花栽培が奨励され、
日本三大絣のひとつ「備後絣」を代表とする
染色・織物の産地として栄えました。

やがて、
絣の技術から派生したデニム等の一大産地として発展。
その技術力は国内外のブランドやメーカーから指示を受け、
地域の産業振興に大きく貢献してきました。

尾道デニムができるまで

穿き込むデニムは一人2本。
週に一度の回収日に、1週間穿いたデニムを
もう1本のデニムと交換し、また1週間穿き込みます。

回収したデニムは専門工場で
職人の目を通して洗い、翌週の回収日に交換。

これを毎週、経年変化を確認しながら繰り返すこと約1年。
時間と手間をかけ、全てが一点物の尾道デニムが完成します。

尾道の人々

2013年に始まったプロジェクト
第一弾の参加者数は270名。
その後もプロジェクトは進行中で、
参加者は延べ900名を越えています。
(2023年現在)

農業や漁業、建設業や飲食業等職業は多岐にわたり、
瀬戸内の穏やかな潮風や柑橘畑の豊かな土、
鉄工所の舞い散る鉄粉等異なる環境の影響を受けながら、
今日も尾道のまちで働く人の物語がデニムに刻まれています。

RESOLUTE

プロジェクトの趣旨に共感され、監修いただいたのは尾道の隣、
福山市松永出身のデニムデザイナー林芳亨氏。

「自分のジーパンは洋服ではなく、いわば道具。」
「理想のスタンダードを創りたい。」

をモットーとする林氏が手がける、
穿きこむことで絶妙な色落ちと風合いが生まれる
RESOLUTEのデニムを用いて、
プロジェクトはスタートしました。