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About KYO WATAYOSHI

今までただのファッションアイテムだったデニムが、このプロジェクトでは人と人を繋ぐアイテムになっています。そんな魅力に引き寄せられ尾道にやってきました。尾道の個性豊かで濃ゆ~い街の人々の魅力、そして働く姿のかっこよさというものを、デニムを通して発信していきたいと思います。

オリジナルワークパンツ第3弾『ODP003』予約販売スタート。こだわり徹底解説

“働く人”にとって最高のデニムとは?“働く人”のリアルな声から生まれた本物のワークパンツ、ODPシリーズの第3段『ODP003』が遂に完成いたしました!今回はその"ODP003"について詳しくご紹介していきたいと思います。 まずはシルエットから。股上は深めで、ヒップ、腿ラインから裾までがゆったりとしたシルエットです。太いだけではなくきれいなシルエットラインで足長効果もあります。作業中には身体の動きを妨げず、無駄な力を使わず穿くことが出来ます。しゃがむことも楽ちん。何も気にせず、さくっと穿くことが出来てすごくいいです。 100年前のアメリカやヨーロッパの作業員のようなフィッシャーマンのような、日本で言えばニッカポッカのような、THE ワークパンツというシルエットで気に入っております。RESOLUTE711やODP001よりもゆったりしています。 そして最大の特徴は膝や腿のダメージを防ぐためのダブルニー仕様になっていること。腿から膝にかけて生地が2重になっています。様々な業種の方にデニムを穿いていただいて、共通するポイントとして膝の擦れによるダメージ。長く穿いていると膝を突いて穴が開いてしまったり腿が裂けてしまったりすることが多くありました。お客様からもリペアの依頼も何度も受け、ここをなんとかしたいなぁとずっと考えていました。生地を純粋に分厚くするだけだと重たくて穿きづらさが出てしまいますが、ダメージを受けやすい部分だけ補強することで無駄なく機能的に。何より生地がいいから違和感なく丈夫に穿けるんです。生地についてはのちほど… 全体のステッチはカーキ色で落ち着いた雰囲気。ダブルニー部分のステッチは同系色のネイビー。ダブルニーでも強すぎない印象です。このネイビーの糸はコアヤーン糸を使用しているので丈夫で切れにくく、デニムの色落ちと共に退色するので、穿き込むほど良い風合いを楽しめます。 そして一番のポイントは生地。通常のデニムは3/1の綾に対してこちらの生地は2/1綾で織られています。11oz(オンス)と軽く柔らかい生地ながら耐久性があり、ワークウエアとしても最適な穿きやすさです。この2/1の綾の生地が作られたのは今から100年ほど前。当時、機能的で丈夫な生地として開発され、カバーオール、ペインター、オーバーオールなどのワークウエアに多く用いられました。 通常のデニムは3/1の綾です。3/1の綾は経糸3回緯糸1回2/1の綾は経糸2回緯糸1回、下の図のように織られています。緯糸を通す回数が増えるのでより頑丈に。 薄手だけどヘタっている感が無く、本当にいい生地。ダブルニーでもごわつくような違和感はなく最高の穿き心地です!オールシーズン穿きやすいのも嬉しい。 PJ001と比べると織り目の違いが良く分かります。(上がPJ001、下がODP003)ODP003の2/1綾の生地の方が目が細かいですよね。緯糸は白ではなくグレーなので裏地が黒っぽくなり落ち着いた雰囲気になります。色落ちに関しては適度な縦のムラが出て昔ながらのワークパンツの色落ちになっていくと思います。3/1の綾織りとはまた違った雰囲気を楽しんでいただけます。 [...]

2022-06-16T15:32:55+09:002022. 06. 09|

2022/3/30-4/5 POPUP出店のお知らせ@阪神梅田本店

半年ぶりとなる大阪POPUP出店のお知らせです! 今回のイベントテーマは「レモンとデパート」。美しい島々とそれらを繋ぐ橋が織りなす海の道「瀬戸内しまなみ海道」。温暖な気候のこの島々は日本一の国産レモンの生産地です。尾道デニムプロジェクトの参加者の中にはレモンや柑橘を育てる人、販売する人、調理する人、、等々、業種は多岐にわたります。レモンをきっかけに尾道の町、デニムの魅力に触れてみませんか? そのほか尾道を拠点に”レモン”に関わるクリエイターさんたちと共に梅田に集まります。是非この機会にお越しくださいませ! 【POP UP詳細】■ 日程:2022年3月30日(水)〜4月5日(火)■ 営業時間:10:00 –20:00 ※最終日5日(火)は18時まで■ 会場:阪神梅田本店 3階イベントテラスhttps://www.hanshin-dept.jp/〒530-8224 [...]

2023-10-16T18:44:58+09:002022. 03. 06|

HITOTOITO デニムスクール奮闘記 [10日目] 卒業制作紹介 & 修了式

「HITOTOITO」デニムスクールに2週間通い、デニムの縫製技術を学びました。その卒業制作として完成したジーンズを紹介したいと思います。卒業制作の奮闘記はこちらを是非ご覧ください。 https://www.onomichidenim.com/archives/15775 卒業制作のジーンズのシルエットは超定番のストレート。ほどよいテーパードとウエストのフィット感があります。 まずはわたくし、綿吉の作品の紹介から。 100円ショップで油性ペンを買って、余っていたポケットのスレキの生地で手書きネームを作ってみました。創業1994年から続くワークウエアメーカーの「KYO.W」のデニムパンツ、初代モデル デッドストック品…みたいな。笑 ステッチはカーキと黄色と黄色系を使用していたのでボタンとリベットは金系で。コインポケットにリベットはなし。 こちらも見えない部分ですが手書きのネームを作ってみました。今回の生徒4人と先生、綾織の綾目をイメージしたモチーフと「HITOTOITO」を。全部縫い終わってから無理やり付けたので斜めの上に縫い目もぐちゃぐちゃですがご愛敬…! シングルステッチでもチェーンのアタリが付くように工夫した裾と、セルビッジも均等な幅になるようにこだわりました! [...]

2022-02-07T20:55:26+09:002022. 02. 07|

HITOTOITO デニムスクール奮闘記 [5~9日目]卒業制作 ジーンズ & 座学

デニムの縫製スクール 「HITOTOITO」いよいよ最後は卒業制作です!前回ショートパンツづくりで学んだ技術を生かしていきます!前回までの様子はこちらをご覧ください。 https://www.onomichidenim.com/archives/15744 卒業制作のジーンズは完全に自分のオリジナル。いただいたパターンをもとに、これまで習ってきた技術を生かしどのように工夫していくかは自分次第です。 卒業制作 ジーンズ まずは裁断から。卒業制作はカイハラさんのセルビッジ付きのデニム。自分のサイズに合わせてパターンを引いていただき、それをデニムに合わせて書き写していきます。生地の綾目とずれないようにきちんと垂直になっているか測りながら進めていくので、想像以上に時間がかかって大変でした。考えてみれば当たり前ですが、こうやって綾目の向きを考え図っていきながら裁断するから出来上がったときに同じ向きに綾目が走っているんですよね。その指示がかかれているパターンってすごい。パタンナーさんってすごい。。と日々感動ばかりです。 全パーツ揃うとこんな感じ。 実際に縫製していきながら、私が作る上でこだわったポイントを紹介していきたいと思います。 ステッチの色決めステッチの色も好きなものを選びます。どの組み合わせがいいか悩む悩む。同じ糸でも運針の目の幅を狭くするか広くするかでも雰囲気は変わってきます。 [...]

2022-02-07T20:47:59+09:002022. 02. 06|

HITOTOITO デニムスクール奮闘記 [2~4日目] トートバッグ/ショートパンツづくり

デニムの縫製スクール 「HITOTOITO」1日目の更新からだいぶ時間が空いてしまい申し訳ございません。奮闘し過ぎにより疲れ果ててしまい、なかなか更新が出来ませんでした。前回のスクール初日については是非こちらをご覧ください。 https://www.onomichidenim.com/archives/15696 デニムスクール1週目、頑張って制作してきたものたちを紹介したいと思います。 トートバッグ2日目はトートバッグの制作から。基本的なミシンの使い方をこれでなんとなく習得できた気がします! ショートパンツ続いてショートパンツを作っていきます。これでジーンズの作り方の基本を学んでいきます。ポケットのスレキを付けたり、ファスナーをつけたり、たくさんの行程がありますが、ここでは一部の行程だけご紹介させていただきます。 アイロンがけまずは腰の部分の帯、ファスナーを縫い付ける生地には芯をアイロンで貼り付けます。生地の伸びの防止や強度をこれで確保できます。続いてコインポケットやバッグポケット、ベルトループにアイロンがけをしていきます。mm単位でアイロンがけをしていくのがとっても大変ですが、とっても重要です。ここでずれると後々どこかに響いてくるということが作業をしていきながら段々わかってきます。完璧主義なのに大雑把な私にとって、最初は地味に苦痛な作業でした。。けど慣れてくるとズレていることや大体の幅の感覚もつかめて来ました! ロックミシン生地の端がほつれないようにロックミシンで処理します。足のペダルの感覚や生地を抑えすぎないことなど難しいのですが、2日目以降はだいぶ慣れてきて感覚をつかめて綺麗にできたところもありました!カーブはなかなか難しいです。ロックをかける向きも、完成を想像して表裏を考えながらしていきます。 トートバッグと違いパンツなので、まっすぐに平面を縫うのだけでなく立体的に縫っていかなければなりません。着た時のことも考えながらミシンを走らせます。生地が重なっている部分は裏の生地が出てこないようにしっかり巻き込んでおかないといけないし、その前の行程で少しでもずれがあると上手くかみ合わない。解いては縫って失敗し、また縫うを繰り返します。このファスナーの下の股部分、とっても縫いにくくて難しかったです…!こんな感じで少しでもずれたらアウト。失敗して"解く"時間は、"縫う"時間の倍かかります。解けないように縫い付けてますもんね。。失敗して悔しい中、解くのが何より辛い。。けどやるしかない!と疲れながらも自分を奮い立たせる日々でした。 [...]

2022-01-27T18:51:49+09:002022. 01. 26|

HITOTOITO デニムスクール奮闘記 [1日目]

今日から2週間、「HITOTOITO」というデニムスクールに通い始めることになりました。デニムスクールとは一般的なデニムパンツを作る上での専門的な縫製技術等を1か月間で学ぶカリキュラムです。工業用ミシンを使ったプロによる実技指導により、自分サイズのデニムを自分の手で縫い上げるほか、デニムに関する専門知識が学べる座学や工場見学など、実技だけではなく繊維業全般について学ぶことができます。 通常1か月とのことですが、今回は月曜から金曜日の毎日9時~16時まで、2週間の凝縮コースに参加しております! 普段デニムショップの店頭に立ちながら、ものづくりに関しては知識も技術も全くの初心者の私。ミシンもきちんと触るのは中学生以来。不器用・せっかちな私ですが、キレイに縫いたいという気持ちと集中力だけでこれから2週間頑張っていきたいと思います! 【1日目】開校式からスタート。繊維産地委員会、地元の縫製工場の皆さまにお集まりいただきました。HITOTOITOでは、カリキュラム修了後に就職先の情報提供もしていてこれまで受講生の中から約10名の方が産地へ就職しているそうです。 私たちも自己紹介を。今回の第11期は私を含め4名の生徒さんがいらっしゃいます。生徒さんの中には尾道デニムショップでHITOTOITOを知って通うことを決めたという方まで…!なんとも嬉しすぎる! まずはミシンの糸の掛け方から教えて頂きました。 経糸と緯糸をセットしていきます。工業用のミシンを初めて使うので、先生の見よう見まねで挑戦。 試し縫い早速、直線やカーブ等を練習していきます。直線も難しいけどカーブが本当に難しい!カーブの部分は針が何針で曲がっているか見たらいいよと教えて頂き、1針通したら向きを少し変えるという細かい作業で綺麗に縫えた箇所もありました!少しずつ足のペダルの感覚を慣らしていきます。感覚が分かってくると嬉しいです。 [...]

2022-01-17T19:56:07+09:002022. 01. 17|

尾道デニム写真集 page 49 ~デニム工場~

LOT No. 464A職業:デニム工場MODEL:RESOLUTE 710サイズ:W 68cm / L 68cm (W27/L29)price:¥38,800+tax デニム生地生産量は国内トップシェアを誇り、その品質は日本はもとより海外からもその実績を高く評価されるデニム生地メーカー「カイハラデニム」の工場で働く方のデニムをご紹介。尾道デニムのオリジナルデニムの生地たちもカイハラさんで生産されたものです。 [...]

2022-01-23T17:12:04+09:002022. 01. 16|

尾道デニム写真集 page 48 ~海技学院~

LOT No. 762A/B職業:海技学院MODEL:RESOLUTE 711サイズ:W80cm / L75cm (W33/L32)price:¥42,000+tax 今回の尾道デニム写真集では、海の学校 "海技学院"で先生をしている方のデニムをご紹介いたします。 尾道の海技学院では、小型船舶(ボート)の操縦士の免許を取得することができます。総トン数20トン未満の外洋小型船舶の船長資格です。航行区域の制限はなく、世界の海を航行できるそう…!それを聞くと夢が広がりますよね。このコロナ渦のいま船舶免許の需要が高まっているそうで、免許取得のため遠方からも良く来られるそう。 [...]

2021-12-27T19:04:55+09:002021. 12. 27|

文化服装学院×尾道デニムプロジェクト 【研修旅行 in 尾道・福山】

4月からスタートした文化服装学院×尾道デニムプロジェクト。 https://www.onomichidenim.com/archives/15036 開始から早半年、6月に予定していた研修旅行ですが、緊急事態宣言などで延期となり、11月にやっとの想いで行うことが出来ました。 今回の研修旅行のテーマはデニムの産地を巡るツアー。実際に生徒さんにも穿き込んでいただいている、尾道デニムが出来るまでを巡っていただきました。 【1日目】福山1日目は2チームに分かれ、広島県福山市の生地工場・縫製工場・洗い加工場へ。何故福山にはデニムなどの繊維産業が盛んになったのか?約400年前。備後地区は土の塩分濃度が強く、作物が育ちにくかったことから福山城の初代城主である水野勝成が塩分に強い"綿花"の栽培を奨励。農家の人たちは閑散期には機織りをして生計を立て、繊維産業が発展していったと言われています。デニム生地の生産よりも前に行われていたのが備後絣。日本三大絣として知られている”備後絣”は、江戸時代後期に福山市北部芦田町の冨田久三郎が作り方を研究し、地域の人たちに広めていったそうです。備後絣を作るためには工程がたくさんあり、分業体制になったことから地域に発展していきました。それは現在でも受け継がれており、染めは染め、織は織など分業体制で行っている工場が多いのも特徴の一つです。 そんな福山の尾道デニムとも関りの深い 3つの企業にお邪魔しました。 ■株式会社 四川/洗い加工場四川さんでは、製品の洗いや加工や製品染め・生地染め・マーブル染め等、製品の状態になったものの加工・仕上げを行っています。 [...]

2023-10-16T18:15:13+09:002021. 12. 18|

「DENIM DAY」@ユニクロ 東尾道店 へお越しいただいた皆様ありがとうございました!

12/11(土)にユニクロ 東尾道店にて開催いたしました「DENIM DAY」無事、大盛況で終えることができました。初めてのデニムを一緒に選ばせていただいたり、「デニムを使い込むことの魅力を初めて知ることができました。」という嬉しいお言葉も。。普段のお店とは違った本当にたくさんの出会いがあり、とっても楽しかったです。 ワークショップではREKROWの素材を使ったクリスマスオーナメントづくりを行いました。今回のオーナメントづくりに使われた端材は造船業の方々のワークウエアの端材です。同じように見えて1枚1枚色落ち具合やダメージ、形が異なります。台紙にこの素材をどこにどうやって貼り付けるのか、センスが光ります。お子様から大人まで真剣なまなざしでした! 楽しかった〜!と自分の作品を見ながら満足そうな姿はとても嬉しかったです。今回のイベントでは、私たちが何気なく穿いている「デニム」というアイテムがどのように作られていくのか。カイハラデニムさんにお越しいただき、素材の魅力を知っていただくこと。尾道デニムでは、デニムを穿き込み育てていくことの楽しさや尾道デニムから伝わる町の魅力、働く事のかっこよさ。デニムというアイテムを通して自分の人生のドラマを感じられるロマン。REKROWのワークショップでは、役目を終えたものでもまた新たに生まれ変わっていく可能性。この地域だからこその地元産地の魅力、「デニム」という素材の入り口から出口まで様々な楽しみ方の可能性を感じました! お越しいただいた皆さま、カイハラデニムさま、HITOTOITO卒業生の皆さま、そしてユニクロ 東尾道店のスタッフの皆さま、ありがとうございました!今回来られなかったという方も、またこのような機会を作らせていただければと思っておりますので、引き続き宜しくお願い致します^^

2023-10-16T18:45:00+09:002021. 12. 13|

【販売開始】DENIM SOCKSについて

OMICHI DENIM PROJECT オリジナルのアップサイクルソックスを販売開始いたします! こちらは尾道市の市章をイメージしたラインソックスです。 このラインは上の細い部分が向島、下の広い部分が尾道市、その間の部分が尾道水道をそれぞれシンボル化したものです。  ※尾道水道(おのみちすいどう)とは尾道市にある瀬戸内海の水道です。尾道の中心市街地がある本州と向島を隔てています。 DENIM [...]

2023-10-16T18:34:42+09:002021. 11. 26|
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