ドイツからの手紙 D. C. VOL.2

By 2017年11月5日堀江伸吾

欧州では10月末の日曜日に冬時間への切り替えがおこなわれました。冬の到来です。日が短くなると朝8時でもまだ日が昇って来ないことがあり、心の奥の方に今からもう春を待ち遠しく思う気持ちがあることに驚きます。

もう遠い思い出になりつつある日本の夏では、山陽本線を乗り継いで京都の友人にも会う事が出来ました。近頃は京都を訪問しても向かう場所が限られてきています。好きな宿と隣接する友人の働く酒場で夜を過ごし、朝に気に入りの塔頭で石庭を見ながらのんびりするのが定番になっています。観光しないのは勿体無いと言われることもありますが、僕は贅沢な時間だと思っています。京都にお気に入りの場所はありますか?よかったら今度教えてください。

お盆には郡上八幡に行ってきました。もちろん徹夜踊りに参加するためです。同じく尾道デニムを育てている星屑社のかづ枝さんともお会いできました。残念な事に15日は雨だったのですが、雨に打たれても朝が明けるまで踊り続ける人たちの情熱が伝わって、ますます郡上八幡が好きになりました。いつか一緒に踊りに行ければ嬉しいです。あの踊り終わりの朝焼けを見て貰いたいと思いました。

夏休みの間フラフラしていたと思われるかもしれませんが、主に実家で稲刈りの手伝いをしていました。ただ日中は日差しが強くて田んぼに出ることが出来なかったので、小さい頃から通っていた大内山川にという川に潜って鮎を獲っていました。父が作った「しゃくり竿」という小さな竿を持って、毎日鮎を追いかけていたらすっかり真っ黒になってしまいました。

鮎のいる川で泳いだ事はありますか?スイカの様な鮎の香りがします。僕はこの香りを嗅ぐと、どうしても鮎を食べたくなるのです。祖父も父も川が好きで通っていたのでこれは家系だとおもいます。


The following two tabs change content below.

SHINGO HORIE

三重県奥伊勢出身。10代でスキューバーダイビングにハマり、ダイビングインストラクターになるため、尾道で海技学院に入学。卒業後、ダイビングインストラクターとして就職。山口県、鹿児島トカラ列島、沖縄本島を転々と仕事をする。その後、ダイビングの能力を活かしつつ人助けるため、海上保安庁に入庁。入庁後、潜水士、特殊救難隊として救助活動に専従しつつ、休暇では海外一人旅を続ける。3.11発生後、組織ではなく自分自身の力で人の役に立ちたいと考えていたところ、ドイツ旅で出会った知人がドイツ移住を勧める。悩んだ末、2014年1月渡独。現在、ドイツ語を勉強しつつ、自分探し中。

最新記事 by SHINGO HORIE (全て見る)

Translate »