ドイツからの手紙 VOL.21 

By 2015年12月29日堀江伸吾

デニムとの夏の旅を長い間書き記していたら、あっという間に紅葉が終わり冬になってしまった。ドイツの秋は短く、あっという間にヴァイナハト(クリスマス)一色だ。

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11月30日の「聖アンドレの日」に一番近い日曜日から、12月24日の日没までアドヴェントと呼ばれるクリスマス期間に入る。この期間中は各街の広場で「ヴァイナハツマルクト(クリスマスマーケット)」が催されたり、キリストの生誕に関連する劇やコーラスが盛んに行われている。僕も仲間たちと街に立ってコーラスをして、クリスマス気分を高めてきた。知らないおじいさんが突然コーラスに参加するという一幕もあり、ちょっとしたプレゼントをもらったような暖かい気持ちになった。

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街によってヴァイナハツマルクトには特色があるので、12月はマルクトを巡るのも楽しい。Esslingen(エスリンゲン)という街では、中世時代を再現したヴァイナハツマルクトが少なくとも30年以上前から続いている。ここは一番気に入っているマルクトだ。お店や店員は中世を再現しており、手回しの観覧車など、普通のマルクトと違って見ていて楽しい。

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プレゼントやツリーへの飾り付けを探した後は、友達とグリューヴァインと呼ばれるホットワインを飲んで雰囲気を楽しむのもこの季節の醍醐味だ。

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家庭ではこの期間、ヴァイナハツカレンダーと呼ばれる毎日の小さなサプライズの贈り物があったり、サンタクロースの元になった「セントニコラウスの日」にプレゼントをもらったりと、ドイツ中の子供達がふわふわと浮き足立つ。また、あまり知られていないのだけれどクリスマスツリーはクリスマスイブに飾り付けるのが一般的で、ツリーの発祥はドイツだ。どこの家も本物の樅の木を使うので町にはツリー屋さんが姿を見せる。一年で800万本の樅の木が使われるそうだ。

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日本とのクリスマスの過ごし方の一番の違いは「クリスマスは恋人と過ごすのではなく、家族と過ごす」というところだろうか。だからクリスマスが近づくと、皆は故郷に帰ってしまう。少し寂しいけれど、嬉しそうに故郷に帰る友達を見送るのも暖かい気持ちになる。

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SHINGO HORIE

三重県奥伊勢出身。10代でスキューバーダイビングにハマり、ダイビングインストラクターになるため、尾道で海技学院に入学。卒業後、ダイビングインストラクターとして就職。山口県、鹿児島トカラ列島、沖縄本島を転々と仕事をする。その後、ダイビングの能力を活かしつつ人助けるため、海上保安庁に入庁。入庁後、潜水士、特殊救難隊として救助活動に専従しつつ、休暇では海外一人旅を続ける。3.11発生後、組織ではなく自分自身の力で人の役に立ちたいと考えていたところ、ドイツ旅で出会った知人がドイツ移住を勧める。悩んだ末、2014年1月渡独。現在、ドイツ語を勉強しつつ、自分探し中。

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