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最後のブルートレイン「北斗星」の旅。
夕刻、上野駅を出発して函館までの旅をしました。
「夜行列車」ではなく、初めて乗る「寝台列車」に心が躍ります。

食堂車の落ち着いた灯り。
テーブルクロスや陶器のお皿。
コックさんの白い帽子。
ウエイターさんの蝶ネクタイ。
キラキラ光るワイングラス。

思い思いに夜汽車での食事を楽しむ人達のおしゃべりやナイフやフォークの音。

見るもの聴くものすべてが温かく楽し気で、なんとも心地のいい夢を見ているようです。

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流れる景色、踏切の音。
トンネルの長さに合わせて汽笛の長さが違うことを初めて知りました。
幾つもの駅で止まりながら夜汽車は走ります。

ゆらゆら揺られ、おぼろ月を見上げながらもの想う夜。
こんな時間の流れに戻れたらな、と思う夜。

レールの響きを聴きながら、本当に心地のいい夢の中へ。

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目が覚め、カーテンを開けると、青い空と青い海。
函館の街はもうすぐです。