旅するデニム 〜ドイツからの手紙 vol.8〜 

By 2015年5月20日堀江伸吾

ドイツの新緑

朝、森の中を散歩すると若々しい緑の葉が5月の光を楽しんでいる。木漏れ日の中、新緑の中を散歩するのが夏に向かうの5月の楽しみだ。庭にも色とりどりの花が咲いている。

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太陽を愛するドイツ人

長い冬を終えて迎える陽の暖かさに、木々だけでなくドイツ人も喜んでいる。晴れた日には街のカフェテラスが満席になって昼からビールを飲む人達で溢れている。呆れるくらいドイツ人は日光の下が好きだ。シミやソバカスが気にならないのか?と、ドイツ人の女性に聞いた事がある。すると「シミ、ソバカスが無いと休日を楽しんでないみたいでしょ?たくさんある方がステキなのよ」と笑っていた。

太陽の恵み

太陽の下でタンポポやブッターブルーメンが至る所で咲き誇り、桜が散った代わりに林檎の花が青空を謳歌している。今の職場の庭にはミツバチの巣箱が置かれている。花の開花と共に忙しく働いているミツバチの仕事をチェックする採蜜職人が時折訪れては、箱を開けては蜜の集まり具合を調べている。そんな彼女もデニムで仕事に来ていた。仕事中にカメラを向けると照れた顔を見せては黙々と仕事をしていた。
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そんな彼女の採ったハチミツは、僕の職場でひっそりと販売されている。こういった日々の様子は、ここで暮らすからこそ見えるものだ。

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SHINGO HORIE

三重県奥伊勢出身。10代でスキューバーダイビングにハマり、ダイビングインストラクターになるため、尾道で海技学院に入学。卒業後、ダイビングインストラクターとして就職。山口県、鹿児島トカラ列島、沖縄本島を転々と仕事をする。その後、ダイビングの能力を活かしつつ人助けるため、海上保安庁に入庁。入庁後、潜水士、特殊救難隊として救助活動に専従しつつ、休暇では海外一人旅を続ける。3.11発生後、組織ではなく自分自身の力で人の役に立ちたいと考えていたところ、ドイツ旅で出会った知人がドイツ移住を勧める。悩んだ末、2014年1月渡独。現在、ドイツ語を勉強しつつ、自分探し中。

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