このたび文化服装学院よりインダストリアルマーチャンダイジング科2年生・奥田ないあさんが、ONOMICHI DENIM PROJECTとhitotoitoへ2週間のインターンに来てくださいました。
ONOMICHI DENIM PROJECTの運営をしているディスカバーリンクせとうちは、 文化服装学院と2021年より交流が始まり、デニムプロジェクトへの参加や繊維産地での研修旅行、REKROWが回収した造船所のデニムワークウェアを使用した衣装づくり、またその衣装を用いたONOMICHI U2でのファッションショーを行うなど、学生のみなさんと繊維産地をつなぐ取組みを行って参りました。
これまで行ってきた取組はこちらの記事でも紹介しておりますのでご覧ください。
これらのお取り組みをする中で地方についてや観光業、イベントマネジメントなどに興味を持つようになったという奥田さんは今回のインターンを自ら申し出てくださいました。
2週間の尾道や福山での生活の中でどんなことを感じてくださったのでしょうか?
そしてプロジェクトを通して感じてくださった彼女自身の言葉をぜひご覧ください^^
はじめまして。文化服装学院インダストリアルマーチャンダイジング科2年の奥田ないあです。
2月1日〜14日の2週間、ONOMICHI DENIM PROJECTとHITOTOITOにて研修を受けました。
デニム交換
尾道の町や島々を回り、デニムの交換をしました。
私は埼玉県出身なので、周りに海はなく、車を少し走らせれば海を渡って島へ行けるのがとても新鮮でした。
デニムを穿いてくださっている皆さんも温かく歓迎してくれたことがとても嬉しい気持ちになりました。ありがとうございました。
人によって出来上がりのペースが違っていたり、通常は2本を1週間ごとのところ、3本を穿き回している方もいたり、それぞれのライフスタイルを感じました。
また、交換用のポストが設置されていることに、ONOMICHI DENIM PROJECTの活動が町に寄り添っているなと感じました。
このデニム交換で、週に1回デニムを交換することが誰かの当たり前になっていること、デニムを穿いている皆さんが交換の時間を楽しみにしていること、その繋がりこそが尾道デニムを作っているのだと感じました。
接客
私は普段アパレルでアルバイトをしているので、接客は大丈夫だろうと思っていましたが、尾道デニムにはストーリーがあり、新品の商品には細かい部分にまでこだわりがあり、それをうまくお客様に伝えるにはまだまだだと感じました。
綿吉さんのお客さまを惹きつける接客力は、元々穿いていた方がどんな人だったのか、どんな思いで穿いていたのかを、日々のデニム交換を通じて繋がっているからだろうと思いました。
私がアルバイトで販売している洋服たちは、どんなコンセプトがあって、どこの工場で作られて、その商品のどこにこだわったのか、私は知りません。ですが、ONOMICHI DENIM SHOPで働く皆さんはそれを知っています。
どこの工場で縫われていて、どんなストーリーでこの色落ちになったのか、商品のこだわりについて、お客様に真摯に接客している姿を見て、お客さまの心が動かされ購入に至る時、これからもそのデニムが愛されますようにと強く思います。
HITOTOITO デニムスクール補佐
デニムスクールの生徒さんたちはデニムやモノづくりが好きな方が多く、皆さんの糸一色までにこだわり抜く姿勢に私個人の制作にもそうであらなければならないなと改めて思いました。
ものづくりを通して、今までは関わることがなかった人たちが繋がれる場所になっているなと感じました。
まとめ
私がインターンに来たきっかけは、REKROWと文化服装学院のコラボレーション企画です。
そこで、ONOMICHI DENIM PROJECT を知り尾道デニムの取り組みについても知り、興味を持ちました。
実際にインターンに来て思ったことは、尾道デニムはただ穿いていただき、交換して出来ているわけではないということです。
穿いていてよかったと思ってほしい。そんな思いから、時には団欒の時間が長引くこともあります。
それでも、交換の時間を楽しみに待っていてくださる姿を見て、このプロジェクトはただデニムを売るだけでなく、人との繋がりを作るプロジェクトになっていると感じました。
私も、このプロジェクトを通して皆様と繋がれたこと、嬉しく思います。
これからもONOMICHI DENIM PROJECT が多くの人に広がりますように。
2週間、短い期間ではありましたが、温かく迎えてくれて本当にありがとうございました。
こちらは昨年11月ONOMICHI U2で行われたファッションショーで、今回インターンに来られた奥田さんの作品。
2週間という短い間でしたが、明るい性格で参加者さんとも明るく打ち解けていて、すでに尾道へ溶け込んでいたのが印象的でした。また尾道・新市に訪れてくれることを私達も期待しています。
ありがとうございました!