ドイツからの手紙 VOL.11 〜北欧のポストから 1通目〜

By 2015年9月6日堀江伸吾

夏の間、3週間ほどスウェーデンを旅して回っていました。スウェーデンというと綺麗な街の雰囲気を想像するかもしれませんが、北部に行くと美しい大自然が待ち構えています。ちょっと雰囲気を変えて、デニムとの北欧旅を記したいと思います。

北欧へ
それがいつだったのか思い出せないけれど、北極圏を歩くトレッキングルートがあると言う事を知り、いつかは歩いてみたいと心に秘めていた。日本からだと遥か遠くの道で簡単にはチャレンジできないけれど、ドイツにいると海を挟んで隣の国の道だ。9月から始まる学校の前、ボランティアの仕事に一区切りがついた夏の間に、ラップランドと呼ばれる北極圏を歩く事にした。北極圏というと北極のような氷の世界を思い浮かべるかもしれないけれど、北緯66.6度以北が北極圏でもちろん人も住んでいるし街もある。サーメ人と呼ばれる昔から北極圏で暮らしている人達もいる。

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ロングトレイルという道
先ずはネットで情報を集めてみると、ラップランドを通る有名なルートが3本みつかった。800キロのノルドカロッテレーデン(Nordkalottleden)、450キロのクングスレーデン(Kungsleden)、140キロのパドィエランタレーデン(Padjelantaleden) だ。人気なのは王様の散歩道と呼ばれるクングスレーデン北半分で、約250キロを歩くルート。どうやら夏の間は人気コースなので、人がたくさん来るうえにルート上に点在している山小屋で食事も取れるらしい。

せっかく自然溢れるラップランドを歩くなら、一回で全行程を歩き通せるうえに、できるだけ人の少ないコースを自分の力で歩きたいと、パドィエランタレーデンを歩く事にした。普通に歩けば10日程度の道だけど、急いで歩きたくないと思って12日間の余裕を持って挑む事にした。

お金はないけれど、時間だけはたくさんある。格安旅を選んだ結果、家からハンブルクまでの800キロをバスで10時間。ハンブルクからストックホルムまで列車で10時間。ストックホルムからパドィエランタレーデンの始まるクビィックヨック(Kvikkjokk)までの夜行列車とバスで18時間。歩き出す前に3日間の旅が待ち構えていた。

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デニムも一緒に
全ての交通手段の予約が終わったら、さっそく地図を手に入れ、次は荷物の選択だ。シャツや下着は途中で洗濯するとして4日分。食料はなるべく軽いものを2週間分・・・と、旅を想像しながら準備をするのは楽しい。だけど、正直デニムに関しては最後まで持って行くか悩んだ。140キロもの道を歩くなら荷物は当然軽い方がいい。もしもデニムが濡れてしまったら只の荷物になってしまう。悩み抜いた末、衣類袋から最初に考えていたテント用のナイロン製ズボン抜いてデニムを突っ込んだ。手元に来た「旅するデニム」だ、一緒に旅をしないと。ラップランドの風を感じさせることに決めた。


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SHINGO HORIE

SHINGO HORIE

三重県奥伊勢出身。10代でスキューバーダイビングにハマり、ダイビングインストラクターになるため、尾道で海技学院に入学。卒業後、ダイビングインストラクターとして就職。山口県、鹿児島トカラ列島、沖縄本島を転々と仕事をする。その後、ダイビングの能力を活かしつつ人助けるため、海上保安庁に入庁。入庁後、潜水士、特殊救難隊として救助活動に専従しつつ、休暇では海外一人旅を続ける。3.11発生後、組織ではなく自分自身の力で人の役に立ちたいと考えていたところ、ドイツ旅で出会った知人がドイツ移住を勧める。悩んだ末、2014年1月渡独。現在、ドイツ語を勉強しつつ、自分探し中。
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