庖丁調整士の、守デニム。

By 2016年8月8日REPORT

尾道の商工会議所の方の尾道デニムを、京都を拠点にご活躍されている庖丁調整士へバトンタッチし、大切に育てられた1年間。庖丁調整士の元で、どんな日々を過ごしたのでしょうか。詳しくはこちら→「伝統と革新」旅するデニム、京都へ

庖丁コーディネータ・庖丁調整士 /廣瀬 康二
プロフィール:1970年、京都市生まれ。大学卒業後、オーストラリア滞在中に日本の食文化に目覚め、食材を活かす道具に着目し庖丁屋で修行。食道具竹上の独自ブランドを立ち上げ、庖丁コーディネータとして活動中。全ての料理する人に向けて、最適な庖丁をアドバイスし、庖丁の調整~本刃仕上げ研ぎをする傍ら、庖丁料理文化を全国で伝え続けている。趣味はダイビング、そしてパン食。呑喰観。

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1年間の着用シーンは??
「生業の庖丁調整中もプライベートシーンでも愛用してましたよ。着用頻度は週に1~2回ほど。仕事で穿く時は、床に座って調整する体制か、立って庖丁を研いでいる体制などが多かったです。」

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特徴
とにかく丁寧で、優しい色落ちがポイント。
全体的に自然な色落ちで、丁寧に穿いてもらったことが見て伝わるほど状態が◎。廣瀬さんいはく、「とにかく丁寧に、ていねいに心を寄せて向き合っていた」のが色落ちのポイントでは?とのこと。洗いのタイミングは特に決まりなく、2回ほど穿いたら洗っていたそうです。

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仕事でよくする動作は?
「庖丁を調整する時には、座り、立ちの動作を長い時間しています。あとは、竹上の工房にはプロの料理人さんが度々、集い座談会みたいな事(竹上会)をしていて、座布団の上に座って話をしている事が多いんです。その際に足をよく曲げるので、よく伸びて穿きやすくなっているのかもしれません。」

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改めてデニムの良さとは?
「道具としてのデニムについては、機械の特性を理解しないと使いこなせないように、道具も特性を理解して使わないとダメ。機械や道具に使われたらあかん…これは、デニムにも通じるところですね。でもその分、特性を理解して向き合うと、ちゃんと力を発揮してくれるようになります。

穿く上での良さについては、カジュアルは勿論ですが、(あまり色落ちしていないデニムは)フォーマル的な使い方ができるのも好きですね。」

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“守”をするという言葉の意味
「道具は管理をするのではなく、心を寄せるときちんと応えてくれるもの。いつしか、使いやすく使い手に馴染んでいくものだと思っています。なので、このデニムを受け取った日から心の寄り添い具合においては、仕事道具と同じように心を寄せていました。きっと、同じ目線で向き合ったから、自分に馴染むように応えてくれたんだと思っていますし、私はそれを“守(もり)をする”と例えています。」

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庖丁調整士という仕事に込める想い
「庖丁は調整と本刃付け仕上げによって、全く新たな生命が宿るモノなんです。なので、プロ・アマを問わず、お料理する全ての方々にその重要性が伝わればと、邁進する日々です。まさに、私にとっても、“No Houcyo , No Life .”という存在ですね。」

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_D2A4831次の穿き手の方へメッセージをどうぞ!
「ただ、穿くだけでなく、守り(心を寄せて見守った)したデニムです。庖丁の調整と同様に、とにかく丁寧に、ていねいに向き合ってきた自慢のデニムですので、次の方は心地佳くラッキーでは!?手間と暇、それに心を添えた逸品です。そう云う意味では、私が送り出す竹上の庖丁と同様です。」

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世界を舞台に活躍する料理人さんにとっての商売道具を、想いを寄せながら調整する廣瀬さん。廣瀬さんの作業1つ1つを見ているうちに、両手、両足、目など、全身で体得した感覚全てが、廣瀬さんだから成せる商売道具そのものだと感じました。

廣瀬さんの1年間のお守りによって、研ぎ澄まされた中に、じんわりと温かみが加わった1本に成長していました。まるで生き物のように大切に丁寧に育ていただいたデニムから滲み出る優しさは、まさに廣瀬さんのお人柄そのもの。こちらのデニムは、ONOMICHI DENIM SHOPで販売することが決定。この心地よさを、手にとって感じてみてください。

〈MODEL : Koji Hirose / http://kyototakegami.com
〈PHOTO :  Mitsuyuki Nakajima /http://nakajimamitsuyuki.jp〉


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KASUMI OGAWA

KASUMI OGAWA

関東から移住してすぐに尾道のまちと人と関わり、立ち上げた愛すべきプロジェクト。“尾道から世界へ”という夢を実現するためには、格好いいデニムが出来上がることに加えて、そこに注がれる熱が必要不可欠だと感じます。ONOMICHI DENIMを想像がつかない世界へ連れていきます!
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