旅するデニム ~ドイツからの手紙vol.4 ~

By 2015年2月23日堀江伸吾

「旅するデニム 〜ドイツ〜」の堀江さんは、現在ドイツ語の試験を控え、勉強真っ只中。試験の息抜きに、バイエルン(ドイツ)の催しにお出かけ。美味しいビールを昼間から飲み、こんな風景を眺めて過ごす…。いつかは自分の眼でも見てみたくなる。海外の暮らしには、日本とは異なる暮らしの中の楽しみがある。真面目さや勤勉さがドイツ人の特徴だと聞くことが多いが、堀江さんの手紙を読んでいると、きちんと働き、遊ぶ時は遊ぶ…と、自分の人生を謳歌している人が多そうな印象を受けた。

断食(fasting)期間は肉を食べない
ファッシングが終わりキリスト教徒の断食期間に入った。完全な断食ではなく肉を食べない期間だ。カトリックが90%を占めているバイエルン州では、聖書に基づいた記念日や催しが頻繁にある。ファッシングもその一つで、断食期間の前に大いに騒ごうというものだ。日本ではカーニバルや謝肉祭と呼ばれている。一週間あるファッシング期間中の月曜、火曜日にはミュンヘン市内で仮装しながら踊る人々を見る事ができる。子供達の仮装が可愛い。

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断食期間はイースターまでの6週間にわたり、敬虔なカソリックは固形の食物を食べない。修道院に暮らす修道士はとくに厳格に規律を守っている。

液体のパンは飲んでも良い
昨年はまだドイツに来たばかりだったこともあり、長い断食期間で彼らは倒れないのか、と疑問に思っていたが「液体のパン」という物は飲める様だ。だから修道院でビールを作っているところが数多くある。酔えば暖かくなり栄養素も多い「液体のパン:ビール」なら良いだろうとのことで、「固形物を食べない」という利には叶っているが、少々不思議な感じがするのは僕だけだろうか。

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そもそも、断食の起源や動機についてわかりやすく説明すること自体が難しいそうだ。宗教ごとに説明が異なっているし、ひとつの宗教の中でも時代によって説明が違っていたり、断食を行う人のそれぞれの解釈が異なる場合もあるからだそうだ。

働くデニム×ビアガーデン
僕の住んでいる街から自転車で40分。16世紀から続く「Andechs:アンデクス」という修道院まで行く事ができる。

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ここも例に漏れずビールを製造しており、修道院の側にビアガーデンが併設されている。夏になると座る場所が無い程の盛況ぶりだ。夏でも冬でも、予定がない晴れた日にはこの修道院まで行くのが好きだ。いくつかの森と村を抜け、丘を登りきった場所から見える姿にはいつも息をのむ。観光ガイドには載っていない隠れスポットだ。

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ここのビアガーデンで働いている人たちもジーンズ着用者が多い。エプロンが邪魔をしてどんな色落ちなのかは分からないけれど。

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昼からビールを飲みながらのんびりと過ごしたり、隣のおじいちゃん達と春の到来について話をするのもドイツならでは贅沢な時間だ。(つづく)(text:Shingo Horie/Germany )

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SHINGO HORIE

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三重県奥伊勢出身。10代でスキューバーダイビングにハマり、ダイビングインストラクターになるため、尾道で海技学院に入学。卒業後、ダイビングインストラクターとして就職。山口県、鹿児島トカラ列島、沖縄本島を転々と仕事をする。その後、ダイビングの能力を活かしつつ人助けるため、海上保安庁に入庁。入庁後、潜水士、特殊救難隊として救助活動に専従しつつ、休暇では海外一人旅を続ける。3.11発生後、組織ではなく自分自身の力で人の役に立ちたいと考えていたところ、ドイツ旅で出会った知人がドイツ移住を勧める。悩んだ末、2014年1月渡独。現在、ドイツ語を勉強しつつ、自分探し中。
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