地元の大人から小学生まで幅広い世代に愛される老舗の酒屋さん。デニムプロジェクトに参加する前から仕事着は何十年もデニム。膝が破れるまで穿き続けるのが当たり前だったそう。

LOT No.677A
職業:酒屋
MODEL:PJ001
SIZE:W78cm L70cm (W32 L30)
PRICE:¥42,000+tax

私は、亀田酒店といいます。尾道市内で、酒屋をしています。
創業110年で、三代目です。
尾道デニムのジーパンを1年間に367日(365日)穿いています。
生地はとても強く、やぶれたことがありません。

冠婚葬祭以外はもうずっとデニム!という酒屋さん。趣味のバレーの日はジャージに穿き替えるそうですが、この1年はコロナウィルスの影響もあり本当に365日デニムしか穿いていなかったとのこと!

そんな毎日穿いているデニムが、気を抜くとお腹が苦しくなってしまう。ということでジムに通って体型をキープしてくださっているんです。このプロジェクトに対して、なんと嬉しい心意気。プロジェクト参加当初から考えると、毎年ウエストが1インチずつサイズアップしてしまっているのですが、、笑
それだけこの方のデニムを穿ける方の幅が広がっているはず!

ですがこの1年はバレーも出来ないし、ジムも行けない時期があったし、この世の中だからこその仕上がりが、この1本には詰まっています。サイズですらこの1年の社会情勢や、穿いている方の生活が影響しているんですよね。
もし酒屋さんのデニムがぴったり合う方が現れたとき、このタイミングの今だからこそ合うのかも!
すべては一期一会です。これが尾道デニムの面白さ。

お店で尾道デニムを見ていただいているとき、よくお客様に「どれが一番お気に入りですか?」と聞かれることがあります。この質問が一番悩みます。私自身は穿いてくださっている方の顔が思い浮かんでしまうし、どのデニムも同じくらい価値のあるものです。の質問の回答をするとすれば、この酒屋さんのデニムです。
強いて言えばです!もうこれはただの私の好みです。


この濃淡の具合、ブルーが残っているところと色が落ちている部分のコントラストが本当にかっこよくて大好きです!そして程よいヒゲ。パキパキではないけどしっかり見えるヒゲ。かっこいいです。あと下がりヒゲも。
この膝にかけての微妙なシワのアタリ、大好物です。
という具合に、自分が穿いてても意外とこういう色落ちにならないなぁという憧れが詰まったデニムなんだと思います。皆さんもきっと理想の色落ちってありますよね?

 

あと酒屋さん同士のデニムで色落ちを比較してみました。

穿いている人が違うからもちろん全然違うんだけど、なんだか似ている。ご本人たちも認めるほど。やっぱり同業者なんだなと実感します。
そして二人の共通点は前掛けをしないこと。直でデニムが擦れるので、腿やボタンのアタリがしっかりついています。そして瓶や樽を回収するときにお酒をかぶってしまうこともあるので、二人とも真っ白ではなくほんのり黄色いです。

写真では伝わりにくいデニムの色、ぜひ店頭で!
それぞれの良さや個性が現れるデニム、やっぱり魅力がたくさんです。