デニム交換日とは…?

By 2020年7月19日尾道デニム

私たちが良く言う、「デニム交換日」ってなんのこと?と疑問に思っている方もいるはず。このデニム交換日は尾道デニムを作る上で一番大切な工程と言っても過言ではありません。

尾道デニムが作られる過程でどんなことが行われているのか、皆さんにも知っていただけると嬉しいです。

 

まず、尾道デニムは1年間尾道で働く方々に作業着として穿き込んでいただきリアルユーズドデニムを作成しています。

参加者には1人につき2本のデニムが支給されます。このデニムを1年間ずっと預けたままというわけではなく、毎週必ずデニムの回収を行います。そして1週間穿いたデニムは洗濯をするため専門の工場で洗濯+乾燥を行います。洗い上がったらまたお返しして穿いていただく。このルーティンを1年間繰り返します。

週に1回は洗濯しすぎなのでは?という方もいらっしゃると思いますが、参加者の方にはお仕事の作業着として穿いていただいているので、尾道デニムを購入してくださるお客様が永く穿くことも踏まえると、週1の洗濯(メンテナンス)が重要になってきます。

 

1週間穿いたデニムを回収、先週回収し洗い上がったデニムを交換する日、それが「デニム交換日」なのです。デニム交換は毎週金曜、ONOMICHI DENIM SHOPと尾道の街中で行われます。

今日はそんな「デニム交換日」のスケジュールをご紹介いたします。

【木曜日】

まず交換日前日、デニムの仕分け作業から始まります。
工場から戻ってきた洗い上がりのデニムを1本1本チェックします。

ここで色落ちの進行具合を確かめたり、傷みが出て来ていないか確認します。穴が開いてリペアが必要なものはリペアをしてからお返しします。この作業で発見することも多く面白いです。

【金曜日】

10:00 出発

デニム交換スタート。まずは、しまなみ海道を渡って3つ目の島、生口島へ向かいます。
しまなみ海道とは本州・広島県尾道市と四国・愛媛県今治市を全長約60kmで結ぶ架橋ルートです。しまなみのきれいな景色を横目に車を走らせます。

  •  生口島 (汐待亭)

最初の交換場所は汐待亭という古民家のカフェ&バー。生口島の柑橘農家さんや飲食店の方々がもってきてくださいます!

よく柑橘農家さんの方が言ってくださるのですが、仕事に集中すると他の同業者の方と交流が減ってきてしまうそう。なのでこうして毎週時間を設けることで、みんなと会えて情報交換もできるし、気分転換になるので楽しいと言ってくださっています。嬉しい!参加者同士で繋がりが生まれるのもこの交換時間があるからですね。

  •  生口島 (自転車屋)

次に自転車屋さんへ寄って回収。


交換し終えて自転車屋さんを去るとき、車のバックミラーから、洗いから戻ってきたデニムを隈なくチェックしている姿がいつも見えるんです。それを見て嬉しくて少しにやけながら、再びしまなみ海道を渡って因島へ向かいます。

  •  因島

こちらはとある場所に回収専用ボックスが置いてあるので、そこで交換を行います。

因島には革職人さん、グラフィックデザイナーさん、料理人さんなどが穿いてくださっています。
こちらの写真でも分かるように、革職人さんは自分でポケットを革に付け替えています。現在は深みがでてきて革もいい感じになってます。またこちらのデニムについてはご紹介しますね!

  •  向島 (漁協組合)

因島から本州へ向けて移動。次は向島を周ります。
まずは漁協組合。こちらでは主に漁師さんや向島の建設関係の方々が交換に来てくださいます。

事務所で他愛もない話をしたり、養殖中のムール貝の成長確認のための試食に混ぜてもらったり。多分この数年で一生分のムール貝以上をいただいてる自信があります。笑 本当にありがたいことですよね!そして最高に美味しいのです。尾道市内のレストランでムール貝を見かけたらデニムを穿きながら大切に育てられたことを想像してください。笑

  •  向島 (後藤鉱泉所)

100年ほど続くラムネ屋さん。ここへ来たらまず事務所に入り、ひたすら世間話。よく喋りよく笑うお母さんと、寡黙だけど可愛らしいお父さんの2人が何とも愛おしいのです。


昨年漁協の組合長を退職され農業をされている方もここで交換。漁師さんを辞めても相変わらず激しい色落ち。衰えることはありません!

ここから渡船に乗って移動。
3分ほどのほっと一息つける船旅。天気のいい日はこんなに気持ちがいいです。

  •  縫製工場

お客さまからお預かりしている裾上げやリペアを工場へ持ち込みます。
人気商品のワークパンツ、ODP001なども縫製してくださっている確かな技術の工場。

  •  整備工場

次は自動車整備士さんの整備工場へ。作業姿が実際に見れるのでいつもかっこいいなと眺めております。こういう作業をするから膝が擦れたりオイルが付くのかと、デニムの色落ちの理由を答え合わせをします。

  •  壁貼り職人さん倉庫

仕事道具や作業場に使われている倉庫へお邪魔します。

  •  建設会社

建設業の事務所へお伺いします。こちらにも回収BOXが設置されているのでそこに入れておいてもらいます。
一目見たらどれだけ働いたんだろうかと想像したくなるデニムばかり。

  •  漁協組合

続きまして尾道市内の漁協組合の事務員さんのデニムを交換。この日はデニムが完成したので次に穿くデニムのサイズ合わせ。「これが売れるなんて不思議よね~」といつもおっしゃられます。

  •  ONOMICHI U2 事務所

尾道の人気の複合施設ONOMICHI U2。U2のショップやシェフなど様々なスタッフが着用してくださっています。尾道に来られた際はデニム姿のスタッフをチェック!

  •  桂馬

創業100年以上の老舗蒲鉾屋さん。日本で唯一、瀬戸内の魚での自家製生すり身100%の蒲鉾を手作りされています。

デニムにもほんのり蒲鉾の香りが。いつも明るい笑顔に癒されます。

夕方DENIM SHOP到着!

 

このように1日かけて尾道の街を駆け巡ります。

その間SHOPでは営業をしながら交換を行います。
お仕事やプライベートの近況報告をしあったり、デニムの色落ちの謎を答え合わせしたり、時には孫自慢を聞いたり。尾道デニムの裏側にあるこういった時間が尾道デニムを作る過程で一番重要な時間になってきます。

このように回収したデニムは回収ポイントごとに振り分け、だれのデニムを持ち帰ったのか名簿をチェック、色落ちの進行具合なども1本1本チェックします。

 

そして今年は新型コロナウィルスの影響もあり1か月程このデニム交換をお休みしていました。

(こちらの写真は交換お休みに入る前のもの。2本とも自宅で管理していただきました。)
1か月空いただけで驚くほど変化があったり、その変化を見守れなかったことに少し寂しさを感じてしまったり。。笑

こうした作業を毎週繰り返していると誰のデニムか瞬時に判断できる能力が付いてきます。スタッフは全ての尾道デニムを把握しているので、そのデニムや人の良さをお伝えできるのは強みだと思っています。自分は穿いていないのですがデニムが可愛くなってくるので、お客様のもとへ旅立って行ったときは、穿いていた方よりもしかしたら嬉しく寂しがっているかもしれません!笑

この交換作業はかなり時間と労力、お金もかかっていますが、スタッフにとっても参加者さんにとっても、もちろんデニムにとっても欠かせない作業なのです。

そして尾道デニムプロジェクトが成り立っているのは、こうした作業も含め街の方の協力で成り立っています。日々参加者の皆さまに感謝でいっぱいです。いつもありがとうございます!

愛情かけて育てられた尾道デニムたちに素敵な出会いがありますように!
もし金曜にSHOPに来られた際はその交換の様子が見れるかも…?


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KYO WATAYOSHI

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今までただのファッションアイテムだったデニムが、このプロジェクトでは人と人を繋ぐアイテムになっています。そんな魅力に引き寄せられ尾道にやってきました。尾道の個性豊かで濃ゆ~い街の人々の魅力、そして働く姿のかっこよさというものを、デニムを通して発信していきたいと思います。
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