「ヒゲ」はお好きですか?デニムのヒゲの作り方

By 2018年1月29日NEWS

デニムの魅力のひとつ「ヒゲ」はどうやったらきれいに付けることができるのか?

しっかりと穿き込まれたデニムに現れる「ヒゲ」と呼ばれるアタリ。アタリとは、簡単に言えば擦れた跡のことを指し、デニムに立体感のある表情を与えます。

そんなアタリの中でも、股の部分につく猫のヒゲのような穿きジワの跡が「ヒゲ」と呼ばれます。コレです!

デニムを穿いてしゃがんだり、椅子に腰掛けると、立っている時にはできないこんなシワができますよね。

この、よれてシワになった凸の部分は手や衣服などで擦れます。擦れるとどうなるか?色が落ちますよね。反対に凹の部分は擦れませんので色が落ちません。このデニムの生地の凹凸が生む擦れ方の差がヒゲを作りだします。

この擦れが多いような穿き方をする人は、よりクッキリとヒゲが付きやすいんです。立ったり座ったりと身体をよく動かしたり、しゃがんだ状態で作業をされるような方ですね。デニムプロジェクトの参加者さんの職業で言えばやはり大工さんや左官さん、壁貼り職人さん、陶芸家さんなどですね。

「自分は大工さんじゃないし、そもそも仕事の時にデニムを穿けないよー!」

ですよね^^僕も仕事では穿けますが、立ち仕事なのでどんなに頑張っても大工さんみたいなカッコ良いヒゲがなかなか付きません。それも個性なので変な風に気にはしていませんが、実際その差は明らかです。

そんな場合でも、少しでもヒゲがくっきり付いた色落ちに育てたい方にアドバイスです。

①とにかく長い時間デニムを穿きましょう!
②デニムを穿いてよく身体を動かしましょう!
③凹凸の凸部分を手で擦りましょう!笑
ここからが今日のポイント!
④デニムの色が濃くて生地が硬いうちが勝負です。自分のヒゲがくっきり跡が付くまで洗濯せずに我慢して穿き続けましょう!
⑤生からではなく、ワンウォッシュして縮めきった状態から穿き込みましょう!ヒゲの位置が変わってしまいますので。
⑥脱いだ時はたたんでしまわずに、ベルトループなどをフックに掛けてしまいましょう!

④は特に禁断の手法です。何が禁断かというと、大きなリスクと背中合わせだからです。そのリスクとは、、、
・臭いが発生し、周囲の方に迷惑をかける
※この臭い、自分だけ慣れてしまって気付かないことがありますので要注意です!
・汗や皮脂でデニムが黄ばんでくる
※色が濃いと気付かないですが、確実に黄ばんでいっています!
・汗や皮脂で生地が弱って、股ズレや破れを起こしやすくなる
※特に股の部分は上半身でいう脇にあたり、汗や皮脂が溜まりやすい!

例:デニムの黄ばみ

上のデニムは壁貼り職人が1年間穿き込んだデニムで毎週洗濯
下のデニムはお客様が約2年半穿き込んだデニムで、洗濯頻度はかなり少なめ
色の違いやヒゲの強さの差は明らかですね。

こうした点に注意しながら、穿き方や洗濯のタイミングなどを工夫してみてください。ちなみに一度ヒゲをくっきり付けてしまえば、その後は頻繁に洗濯されても濃淡の差は縮まってきません!

皆さんそれぞれ色落ちの好みもあると思いますので「こうしなければダメ」とか「こうするのが正解」といったものはありません。ヒゲがくっきり付いたデニムが嫌いな方も多いですし^^
自分なりに色々試しながら世界に1本のデニムを育てていくことが面白いですからね!!

それでは最後に尾道デニムのことを。
尾道デニムは基本的に「1週間仕事でしっかり穿き込んで1回洗濯する」というルールで育てています。今日のBLOGのように、ヒゲを強く付けようとかヴィンテージ風の色落ちにしよう、とは全く考えていません。
信頼できる素晴らしい作業着としてデニムを使い、1週間働いた汚れは毎週きちんと洗濯してきれいにする、そうして穿き手の個性や仕事の特徴を自然にデニムに刻んでいっています。尾道の街の空気感や、働く人の情熱こそ最高のデニムのストーリーと考えているからです。

それでは皆さま、楽しいデニムライフをエンジョイしましょう!!


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WADAMIKIHIRO

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学生時代にデニムと出会い、デニムの仕事に携わり続けてかれこれ20年。穿き込むことでどんどん自分にフィットしていくデニム本来の魅力は勿論のこと、尾道デニムを通じて人と人とが繋がることの楽しさを、たくさんの方にお伝えしていきたいと思っています。
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