「松」「竹」「梅」などのおめでたい絵を惜しげもなく描かせてもらいました。

松といえば、私が通っていた保育園に立派な松の木があり、うちの祖母がいつもいつも「あの松の枝ぶりは見事だねぇ」と言っていたものです。その頃に「松の枝ぶりの見事さ」という存在に気づきました。

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絵を描く時は店内や店外からの見栄えを考えて、松は松らしく、竹は竹らしく、梅は梅らしく描いていきます。節の形や小枝の曲がり方、花のつき方など、描いてるうちに気づくこともあります。

苔むしている幹を描いていると「これはだいぶ古い松だなぁ」と、大工のおじさんが後ろで呟いていることもあります。

ふと、「松竹梅」は、何でめでたいんだろうと…思い調べてみました。松竹は酷寒の中でも青々と逞しく、梅は雪の中でも花をつけ、長寿や吉祥のシンボルなのだそうです。特に松は仙人の食べ物だそうで格別なのですね。

とても暖かく気分の良い天気が続く秋ですが、もしかしたらこれからやってくる冬の日に、極寒の中でお絵描き、なんてこともあるかもしれません。「松竹梅」の精神でがんばります。