因島 陶芸家のデニム

By 2015年9月19日尾道, 尾道デニム

尾道は、移住者が多いまちの一つ。私もその一人ですが、移住した理由は人それぞれ異なります。まちの雰囲気がゆったりしていて好き、田舎暮しがしたい、尾道に住む人たちが面白い…などなど。
因島の陶芸家 吉野さんは「自分がゆったりした気持ちで作陶しなければ、自分の陶器を使うお客様にもゆったりした気持ちになってもらえない」と、移住の理由の一つをそう語っていました。

尾道市 因島

吉野 瞬さんは、尾道の中心街から2つ目の島 因島在住の陶芸家です。尾道は本土側から向島、因島、生口島と3つの島がありますが、因島は吉野さんのアトリエ「SHIGEI-NOIE」の個性的なメンバーをはじめ、尾道の中でもアートでクリエイティブな移住者が集う島というイメージが、個人的にあります。

因島_Fotorhttps://ja.wikipedia.org/wiki/尾道市

吉野さん × ストライプ
吉野さんは独立4年目の益子焼の陶芸家。18歳の頃からの厳しい修行を経た今、その作品が巷で「吉野ストライプ」と話題です。モダンな雰囲気と独特の曲線美と言うのでしょうか…デニムと同様に陶芸ももちろん奥が深く、私はわからないことばかりなのですが、一目見て、とにかくお洒落。

11885218_760051684121806_5242528871822914708_nhttp://www.shigei-noie.com/

陶芸家のデニム
そんな吉野さんのデニムは、配布回収の際、そこまで薬品や土が付くようなことはあまりありません。先日UPした日本画の中村先生のデニムのように、繊細な動きが多いからなのか、それとも…?
陶芸家の動きを探るべく、吉野さんのアトリエに潜入しました。

 

そして、図々しくも初めて陶芸を教えて頂きました。(笑)

もちろん、見ているよりずっと難しいのですが、ものすごい楽しかったです。吉野さんの教え方が素晴らしく上手い。カップを2つ作らせて頂いたのですが、吉野さんが可愛い色を着けて後日プレゼントして下さいました。
何より、この日の様子が先日放送のNHKのU-29の取材を兼ねて本格的なカメラが入ったのですが、悲しや、全面カット。笑 吉野さんの魅力をお伝えする番組が近いうちにきっと、組まれるはずです……!

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陶芸家 × デニム
そんな吉野さんの、今現在のデニムはこちら。(洗いをかける前の状態です)
穿き込み開始から1年3ヶ月が経とうとしていますが、第2弾の尾道デニムプロジェクトでは職業と色落ちの関連性を探る為、エイジングのスピードによって一人一人穿き込み期間を延長・短縮させています。吉野さんは、あともう少し特徴が出てくるまで、穿いて頂きたいなぁと思っているところ。
今回の取材で使用する道具や材料、姿勢と動作など、デニムの色落ちと職業のリンクを探るヒントを少しゲットしました。この詳しい内容に関しては、吉野さんのデニムの色落ちがもっと進んでからにすることにします。

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LOT No.312A

2年振りの個展
そんな吉野さんが、尾道で2年振りに個展を開くとの噂を聞きつけ、作品梱包前のアトリエにお邪魔しました。陶芸の個展は150〜200点が相場だそうですが、6月からの3ヶ月余りで創り上げた作品は、なんと約450点。画像はほんの一部ですが、とにかくもう、センスが光りまくっていました。

こちらの作品は益子焼伝統の「青磁(せいじ)」の焼物。青磁の色は本来はもっと渋い色なのだそうですが、ターコイズより柔らかく深みのあるような色合いは、吉野さんの完全オリジナルです。実物を手に取るともっともっと綺麗な色をしています。

こちらの2つは、全く同じ釉薬を使った作品。釉薬ののり方や窯の温度帯等によって同じ釉薬を使用してもここまで表情が変わるのだそうです。右の器の方が真ん中グレーの色がパキっと出ていて、左の器は楕円の柄が溶けて下の方に流れる動きが見えます。
吉野さんは、完成した姿をイメージしながら薬の調合や、火の温度の調節を計算して行っていると仰っていました。科学者のような、マジシャンのような、陶芸家という職業の奥深さを器を見ながら改めて実感します……。

吉野 瞬 —陶展—
「ひととき一緒に生活させてもらいたい、と思える器に出会えることが幸せ」と、今月のCasaで蒼井優さんが語っていました。
物が溢れる時代で、心を込めて物を創ること、それを選ぶこと、それを大切に使うこと。陶芸も、尾道デニムも同じです。それを創っていく、大切な場所に「尾道市 因島」を選んだ吉野さんの2年ぶりの個展へ、足を運べる方は是非行ってみて下さい。きっと何かを思う器に出会えるはずです。
個展は本日から開催中です。

【吉野 瞬 -陶展-】
会期:2015年 9月19日(土)〜27日(日)
時間11:00〜20:00(平日) /10:00〜20:00(土.日.祝日)
会期中は吉野さんも在廊。

26日には、ビッグイシュー日本版 ライターの稗田和博さんを招きギャラリートークを行います。是非お立ち寄り下さい。

会場:ONOMICHI U2 shima SHOP
https://www.onomichi-u2.com/
広島県尾道市西御所町5-11
TEL:0848-21-0533

 

おまけ
吉野さんの彼女「たゑこ」
(人間の彼女さんも絶賛募集中だそうです)


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MARIKO HAMANO

MARIKO HAMANO

神奈川の実家でプロジェクトの特集をTVで見て衝撃を受けた。気付けば車で尾道へ向かい、今はSHOPで働いている。コンセプトのあるお洋服が山ほどある中、ノンフィクションの物語が詰まっているのはONOMICHI DENIMだけ。素敵な1点モノが、毎日をワクワクさせてくれます!
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