「尾道デニムの価格は、どのようにして決めているのか」このような質問をいただくことが多いので、今日は「値決め」についてお話をしたいと思います。

尾道デニムの価格には全部で7つのランクがあり、それぞれのデニムの色落ちをチェックし、値決めをしています。
1年目の値付けを行ったのは、RESOLUTEデザイナー林氏と、PROJECTディレクションの檀上、そしてONOMICHI DENIM SHOPの縄稚店長。

TOPの画像は一番左が新品の状態のデニム。
右から、¥26,800、¥29,800、¥32,000、¥35,800、¥38,800、¥42,000、¥48,000という7ランクです。
ご覧の通り、尾道デニムはただ単に色落ちが進行しているものが値段も高い…という訳ではありません。

ー価格の基準ー

●色落ち具合
●汚れの有無
●ダメージの有無

等を全体的に細かくチェックした上で、独自の基準で値付けを行います。
しかし、最終的に一番重要なのはそのデニム自体の「格好良さ」。汚れやダメージがあっても、全体を見たときに格好良いデニムは、もちろん最高ランクのものもあります。それは、汚れやダメージを越える味わいや風合いこそが、まちの人々が穿いて下さっていることの一つの証であると考えているからです。

加工のデニムで格好良い品も本当に沢山あると思います。しかし、穿き込んでつくったものには1本と同じものはありません。まさに、似て非なるもの。
尾道デニムには、1本1本ノンフィクションのストーリーが刻まれています。尾道デニムプロジェクトの参加者全員が、本物のユーズドデニムを穿き込んで創ることができる加工職人なのです。

IMG_4856▲1年目値付けの際に撮影